麺棒は、木材との関係が密接で、重い麺棒や軽い麺棒等、木材によっての特徴が顕著に出てきます。麺棒の説明の前にどのような木材が使われているかを、?で説明していきます。五回連載の蕎麦道具コラムの中で、こま板の説明を省きましたが、木材は関連しますので、参考にして下さい。
麺棒に使用する木材は主に数種類が有名です。桧材(ヒノキザイ)・ヒバ材(ヒバザイ)・朴材(ホオザイ)・桐材(キリザイ)・一位材(イチイザイ)・水目桜材(ミズメザクラザイ)・黒檀材(コクタンザイ)・紫檀材(シタンザイ)・樫材(カシザイ)等々、そのほかにも多くの木材が使われており、麺棒以外の蕎麦道具では、コラムの最初に出てきたコネ鉢用に使っている栃材(トチザイ)も使われています。
『檜材』ヒノキ科ヒノキ属で常録高木です。
北は本州福島県あたりから最南端は屋久島です。山の中腹や尾根筋によく見られ、比較的湿度の少ないところや、土壌の浅いところでもたくましく育ちます。有名なのは、長野県木曾、岐阜県裏木曾、飛騨、和歌山の高野山等です。
比較的軽く軟らかく、加工や乾燥の容易な材です。また、軟らかいわりには強度が強いこと、水や虫に強いこと、狂いが少ないことが挙げられます。蕎麦道具に限らず、建築材料や木加工品としても多用されます。
『ヒバ材』ヒノキ科アスナロ属で常緑針葉高木樹です。
東北日本の山地に生育し、特に当県の下北・津軽両半島と北海道渡島半島に多く分布しています。牧野博士によってヒノキアスナロと命名されました。
加工性に優れ、腐朽や虫害に強いので寺院建築などに使われております。じっくり成長するので密度が高く、しっかりとした木材です。檜材に酷似していて、檜材に比べると金額も安いので、檜の材質よりも多用される事もあります。
『朴材』モクレン科モクレン属で落葉高木です。
全国各地の山間に他の広葉樹と共に混生しています。湿気が多く、肥沃な土地でより成長がはやくなります。加工もしやすく、割れや狂いも少ない素直で中庸な木です。
堅さや重さなどバラツキも無いので、昔から色々な生活の場面で使われている上に金額が安い事も特徴です。
『桐材』ゴマノハグサ科キリ属で、ゴマノハグサ科キリ属です。
主に北海道南部以南において植栽されています。会津桐、南部桐などが有名です。
日本の木材中最も軽く、切削等の加工は極めて容易でが、強度や耐久性は弱いのが特徴です。湿気を通過することが少なく、割れ、狂いが少ない長所もあります。
水分を吸いやすいので、そのまま麺棒として使用せず、漆等で塗った物を巻き棒として使用すると最軽量の巻き棒が完成します。
『一位材』イチイ科イチイ属で、常緑高木です。
北は北海道から南は九州の高隈山まで、深山にポツンと散生していることが多いようです。あまり大木になる木ではなく直径60センチを越えることはめったにありません。
針葉樹としては重い部類に属し、ヒノキなどよりも堅く強度もあります。成長が遅いため年給が密で、木肌は赤く、なめらか。反りや割れも少なく、重いわりには加工がしやすいため、昔から実に優良な材として評価の高い木です。
その為、檜材と同じ様な重さで、麺棒に使用すると、3倍以上の耐久性があります。その分、お値段が高いのも特徴となります。
『水目桜材』カバノキ科で、広葉樹です。
桜との名ですが、れっきとしたカバの仲間で、主に山の中腹に育ちます。またシラカバも同じカバの仲間です。硬くて強度がある材の典型で、最も優良な家具材の部類に入ります。
樫材のような重さがあり、肌も樫材に比べると滑らかです。麺棒に重さがありますので、うどんや早く蕎麦を伸したい方に最適です。
『黒檀材』・『紫檀材』
紫檀・黒檀・鉄刀木(タガヤサン)で有名な唐木です。重硬で強度は高く粘りがあるが、乾燥に狂いやすく、加工は困難。 耐久性は高いのが特徴です。現在、日本への輸入が禁止されておりますので、日本で加工出来るのもかなり数を減らしており、当店でも時価になっています。
以上、簡単に説明しましたが、同じ材質の木でも採れる場所、木材の乾燥具合によって、狂いやすくも、丈夫にもなります。道具を製作する職人さんによっても、長持ちする道具や使いやすい道具になるので、差が生まれます。その為、同じ材木の蕎麦道具でも、値段の違い、狂いやすさ、手触り、道具の寿命が変わってきます。
つまり、材木の種類にこだわるのも重要ですが、材木の採れた場所、製作する職人さんや販売店きちんと選ぶ事も大切です。
次回の第五回目は、麺棒のコラム?となります。
麺棒に使用する木材は主に数種類が有名です。桧材(ヒノキザイ)・ヒバ材(ヒバザイ)・朴材(ホオザイ)・桐材(キリザイ)・一位材(イチイザイ)・水目桜材(ミズメザクラザイ)・黒檀材(コクタンザイ)・紫檀材(シタンザイ)・樫材(カシザイ)等々、そのほかにも多くの木材が使われており、麺棒以外の蕎麦道具では、コラムの最初に出てきたコネ鉢用に使っている栃材(トチザイ)も使われています。
『檜材』ヒノキ科ヒノキ属で常録高木です。
北は本州福島県あたりから最南端は屋久島です。山の中腹や尾根筋によく見られ、比較的湿度の少ないところや、土壌の浅いところでもたくましく育ちます。有名なのは、長野県木曾、岐阜県裏木曾、飛騨、和歌山の高野山等です。
比較的軽く軟らかく、加工や乾燥の容易な材です。また、軟らかいわりには強度が強いこと、水や虫に強いこと、狂いが少ないことが挙げられます。蕎麦道具に限らず、建築材料や木加工品としても多用されます。
『ヒバ材』ヒノキ科アスナロ属で常緑針葉高木樹です。
東北日本の山地に生育し、特に当県の下北・津軽両半島と北海道渡島半島に多く分布しています。牧野博士によってヒノキアスナロと命名されました。
加工性に優れ、腐朽や虫害に強いので寺院建築などに使われております。じっくり成長するので密度が高く、しっかりとした木材です。檜材に酷似していて、檜材に比べると金額も安いので、檜の材質よりも多用される事もあります。
『朴材』モクレン科モクレン属で落葉高木です。
全国各地の山間に他の広葉樹と共に混生しています。湿気が多く、肥沃な土地でより成長がはやくなります。加工もしやすく、割れや狂いも少ない素直で中庸な木です。
堅さや重さなどバラツキも無いので、昔から色々な生活の場面で使われている上に金額が安い事も特徴です。
『桐材』ゴマノハグサ科キリ属で、ゴマノハグサ科キリ属です。
主に北海道南部以南において植栽されています。会津桐、南部桐などが有名です。
日本の木材中最も軽く、切削等の加工は極めて容易でが、強度や耐久性は弱いのが特徴です。湿気を通過することが少なく、割れ、狂いが少ない長所もあります。
水分を吸いやすいので、そのまま麺棒として使用せず、漆等で塗った物を巻き棒として使用すると最軽量の巻き棒が完成します。
『一位材』イチイ科イチイ属で、常緑高木です。
北は北海道から南は九州の高隈山まで、深山にポツンと散生していることが多いようです。あまり大木になる木ではなく直径60センチを越えることはめったにありません。
針葉樹としては重い部類に属し、ヒノキなどよりも堅く強度もあります。成長が遅いため年給が密で、木肌は赤く、なめらか。反りや割れも少なく、重いわりには加工がしやすいため、昔から実に優良な材として評価の高い木です。
その為、檜材と同じ様な重さで、麺棒に使用すると、3倍以上の耐久性があります。その分、お値段が高いのも特徴となります。
『水目桜材』カバノキ科で、広葉樹です。
桜との名ですが、れっきとしたカバの仲間で、主に山の中腹に育ちます。またシラカバも同じカバの仲間です。硬くて強度がある材の典型で、最も優良な家具材の部類に入ります。
樫材のような重さがあり、肌も樫材に比べると滑らかです。麺棒に重さがありますので、うどんや早く蕎麦を伸したい方に最適です。
『黒檀材』・『紫檀材』
紫檀・黒檀・鉄刀木(タガヤサン)で有名な唐木です。重硬で強度は高く粘りがあるが、乾燥に狂いやすく、加工は困難。 耐久性は高いのが特徴です。現在、日本への輸入が禁止されておりますので、日本で加工出来るのもかなり数を減らしており、当店でも時価になっています。
以上、簡単に説明しましたが、同じ材質の木でも採れる場所、木材の乾燥具合によって、狂いやすくも、丈夫にもなります。道具を製作する職人さんによっても、長持ちする道具や使いやすい道具になるので、差が生まれます。その為、同じ材木の蕎麦道具でも、値段の違い、狂いやすさ、手触り、道具の寿命が変わってきます。
つまり、材木の種類にこだわるのも重要ですが、材木の採れた場所、製作する職人さんや販売店きちんと選ぶ事も大切です。
次回の第五回目は、麺棒のコラム?となります。
コメント
麺棒のお手入れ法のご指導か書籍をご案内お願いできませんか。
- by 佐藤マン
- 2012/06/13 1:26 PM
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